伊勢型紙 

先日の連休の日 越前市の旧今立町にある うだつの館 という 越前和紙の産地に行ってきました。
コロナのせいか 観光客はほとんどいない うだつの館で展覧会があったので ちょっと見学してきました。
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「伊勢型紙展」と言うのをやっていました。 初めて聞く名前にどんなものだろうと 興味が出てきて さっそく鑑賞することにしました。

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伊勢型紙というのは 友禅、ゆかた、小紋などの柄や文様を着物の生地を染めるのに用いるもので 柿渋を塗った和紙をノミで切り抜いた紙です

この歴史は 奈良時代からとも言われ 今ではほとんど後継者も少ない伝統産業です。

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その型紙を見て あまりの細かさに ビックリしましたが 長時間製作するのに 神経を使い 道具というより 芸術的なものを感じました。

しかし 奈良時代からということは 電気もなく 道具と言えば 小刀だけで 今から見れば原始的な方法で よくこんなことができるなと 感心するばかりです。 この型紙だけでなく 昔の道具 絵画 など すべてが あたりまえですが電気もなく 道具も満足にない時代に どうやって 作ることができたのだろうと 人間の創作の奥深さを感じます。

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わたしは メガネを作っていますが メガネの歴史も 海外では古く13世紀ごろから作られていたそうです。 

もちろん手作りで 高価なものでした。日本にも1500年代に入ってきています。 たしかに手間暇かけて作っていると思います。
しかし 電気もない 機械もないような時代に よくそんなものが作れたと 感心します。

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 レーザー加工で 型紙を作ってしまう

今では コンピューターで設計して 3Dプリンターや レーザーで作ったりできますが 何か物足りなさを感じざるえません。
わたしは 手作りが優れているとは思いませんが 作る人の息づかい 癖 が出来たものの個性になるのではと思います
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わたしもメガネを作っても 完璧なものは作れません 電機は使いますが ほとんど手作りで作ります。 

それゆえ 磨き残しや溶接の跡など 細かく見れば及第点をもらえるかどうかわかりませんが 自分なりに 苦労したことがわかるような気がします。
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昔から伝統的に作られてきたものは 自分の勘 技 が頼りで 作られてきました 。伊勢型紙も 後継者はどうかわかりませんが レーザー加工で作られていると聞きますが たしかに正確なものが出来ると思いますが やはり寂しい気持ちになります。

さて 今年はコロナで あっという間に7月も終わろうとしていますが 今年はベートーベン生まれて250年目の年です。1770年というと日本では江戸時代でした。 この頃に 音楽 作曲という概念はまだ日本にはなかったのではと思いますが ベートーベンは今でも残る名曲を作曲していました。 電気もなく 録音装置もない時代に 素晴らしい曲を次々に作曲したものだと 感心します。
わたしは ベートーベンの事は良く知りませんが 今日は 遠い昔の事を思い浮かべながら こんな曲をお聴き下さい。
ベートーベンの有名な「田園」をリストが編曲して  グレングールドのピアノで演奏しています
グレン・グールドの演奏風景を見ていると うつむきかげんの姿勢で 音楽の中に陶酔しているようで 彼自体が音楽そのもののような気がします。

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この記事へのコメント

@横浜
2020年08月05日 15:34
現在92歳の父が型紙を切っていた。
時は移って一気に写真製版に変わり、ついには横浜地場産業の捺染さえも風前の灯火です。テクノロジーで代替ができる技術は芸術としてしか継承されないのかもしれませんがもったいないことです。
思いは残るようで、職を変えても手の自由が利く間は特注の小刀で切り絵を楽しんでいました。
職人M
2020年08月05日 18:40
横浜さん コメントありがとうございます。 先日偶然見た伊勢型紙がとても手間と技術がいる仕事だと知りました。 調べてみると 各地に染物をするところには型紙を切る職人さんがいたようです。 何でも機械化することで 手間が省け 写真製版 レーザー製版と 瞬く間に長年の技術がなくなってしまいます。江戸にも江戸型紙というのがあったそうで これも貴重なものですね。